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2021/2子育てに心を配ることが欠け無いよう配慮
コロナウイルスに翻弄されている今日この頃ですが、こういう気持ちや配慮に余裕のないときにこそ、子育てに心を配ることが欠け無いよう配慮しなければならないのではないでしょうか。

コロナウイルスに感染したため、心ない中傷や差別を受ける事例が全国各地で聞かれます。我々はコロナの感染から自分の身を守ることは是非ともしなくてはなりません。しかし間違ってはならないことは、コロナウイルスから身を守ることと、コロナウイルスに感染した人を差別することとは全く関係のないことではないでしょうか。コロナの感染により重症化し、辛く苦しい思いを経験した方が、退院してきてから更に辛辣(しんらつ)な中傷と差別を受けたことを涙ながらに語っておられた報道を思い起こします。 差別の意識は、子どもの時期に周りから刷り込まれることに始まり、重ねて刷り込まれることにより更に差別意識が増幅していくものです。わが子に差別につながるような言葉を絶対に言わないと決意することはとてもだいじなことと思うのです。

こんな詩がありましたので紹介いたします。(この詩はコロナとは直接関係のない作品ですが・・・)

招かれなかったお誕生会  作詞:江口いと
孫は小学4年生 かわいい顔した女の子 仲良しA子ちゃんの誕生日 小さな胸にあれこれと 選んで買ったプレゼント 早く来てねと友の呼ぶ 電話の声を待ちました

夕陽が山に沈んでも 電話の声はありません 孫はぽつりと言いました きっと近所のお友達 おおぜい遊びに行ったので お茶わん足りずにAちゃんは 困って呼んでくれないのかも

2、3日たった校庭で A子ちゃん家での誕生会 楽しかったと友達に 聞かされた孫はA子ちゃんに どうして呼んでくれないの 私はとっても待ったのよ

A子ちゃんとっても悲しい顔をして 私は誰よりも千恵ちゃんを 呼びたく呼びたく思ったのけれども私の母ちゃんは 呼んではならぬと言ったのよ それで呼べずにごめんねと あやまる友のその顔を 見つめた孫の心には どんな思いがあったでしょう

私は孫に言いました お誕生日に招かれず さびしかっただろうねと
孫はあのねおばあちゃん A子ちゃんとても優しいの 私の大事なお友達 A子ちゃん悪くはないのよ お母さんが悪いのよ 大人ってみんな我がままよ

寂しく言った孫の瞳に 光る涙がありました どんなするどい刃物より 私の胸を刺しました
 我が子が大切と思うなら、それ以上に自分も大切に扱わねばなりません。 

お母ちゃんが「呼んではならぬと言った」、それなりの理由や背景があるにしても、大人というものは、自分で作り上げたその理由を後生大事に抱え込み、どこまでも固執し、正しいと言って「我がまま」をおし通すものです。

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