1. トップページ
  2. 教えるに触れる
  3. 過去の言葉
2015/4はなまつり
4月8日は、お釈迦さまの誕生会である「花まつり」が各地で行われる。御存じの通り、お釈迦さまは「生老病死」の苦悩を抱える人として歩まれ、人間の生きるべき道理に目覚め「真実の教え」を法として遺されました。 この「法」を依りどころとして生きていくことで、苦悩を超えていく道を賜ることが出来るのである。しかし私たちの人生には苦悩が絶えず、自己中心に陥れば陥るほど、その苦悩がさらに深まるのである。 そして、直面する苦悩を消滅することは決して出来ないのも現実である。 また「六道輪廻」という言葉が示すように、「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天」という六つの境涯を私たちは迷い続けると言われている。端的に言えば、お互いを傷つけあう者(地獄)、欲求が満たされない者(餓鬼)、無関心な者(畜生)、争いの絶えない者(修羅)、自己執着から離れられない者(人)、絶頂になっても不安がつきまとう者(天)…。 このように私たちの生きる娑婆世界と別にこの六道の迷いの世界が存在するのではなく、この私自身の「生き方」そのものを言い当てているのである。 親鸞聖人は『正信偈』の中で「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」と、お釈迦さまがこの娑婆世界に生まれられたのは、ひとえに阿弥陀如来の本願念仏を説くためであるといただかれている。 だからこそ唯一「本願念仏」によって、迷いのわが身が明らかにされ、迷いの人生の中に「生きる意義」が深く問われてくるのであろう。南無阿弥陀佛(輪番)

このページのトップへ