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2016/5御本尊還座式
去る3月31日、京都本山・真宗本廟にて、「御本尊還座式」が行われた。2011年11月29日より御影堂に仮安置されていたご本尊・阿弥陀如来が、4年4か月ぶりにご修復が完了した阿弥陀堂の座に還ることとなりました。宗祖親鸞750回御遠忌を記念し、2003年から12年間をかけ御影堂、阿弥陀堂、御影堂門のご修復は全て完了しました。そして4月1日の「春の法要」からは両御堂でのお勤めが始まりました。  内陣の金色の荘厳はさながら、声明による「荘厳」によって、清らかな浄土が表現され大きな感動を生み出していることに改めて気づかされました。「音声荘厳」という言葉がありますが、音声によって「浄土」が具現化され、その言葉の響きを通して初めて阿弥陀如来の願い、そして親鸞聖人のおこころをいただくのであろう。 当派の宗務執行の基本姿勢に「伝統・伝承・伝道」とあり、「伝える」ことの責務の重さを一層感じるのである。 手渡しされてきた「お念仏の教え」を相続し、そこに内在する教学・儀式・作法というものをさらに大切に伝えていかなければならないと、この度の「御本尊還座式」において、大谷派の伝統の重さを感じた一日となりました。 そして「伝統・伝承・伝道」された深い願いが、今この私まで届いていることに深い感動を覚えるのである。南無阿弥陀佛(輪番)

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