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2016/9平等なる道
7月26日未明、神奈川県相模原市にある知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」において、あまりにも衝撃的な「平成以降最悪の死者数」の事件が起こってしまった。
就寝中に次々と無防備な方々が襲われ、入所者19人が刃物で殺害、26人が重軽傷を負われました。逮捕された容疑者は、この施設に以前勤めていた26歳の男性であり、「障害者なんていなくなればいいと思った」という身勝手な趣旨の供述をしているという。こんな理不尽な理由で、しかも偏った思考によって残虐非道な事が人の手によって起こり、被害者やご家族、そして関係者の方々の恐怖と不安を考えると、計り知れない「悲しみ」が胸を締めつけるのである。

「一本の草さえ、生きねばならぬ使命をもっている」と藤原鉄乗氏が語るように、一人ひとりの「いのち」の深さと重さに思いを馳せなければならない。障害が有る無しで人間そのものを判断することなく、また偏見や同情もなく、ここに「いのち」そのものの深さに尊厳をもって接することの大切さを教えられるのである。
誰の上にも、どんなところにも、生かされ生きていける「平等なる道」が開かれているのである。何人たりともそれを否定し邪魔することは許されない。人間の温もりには、無限の「いのち」があることを思い知らされるである。。南無阿弥陀佛(輪番)

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