- トップページ
- >
- 教えるに触れる
- >
- 過去の言葉
- 2016/11登録有形文化財
- ご存知の方も多いことかと存じますが、この度、茨木別院の本堂・太鼓楼・鐘楼が、江戸時代後期の真宗寺院の建物として認められ、国の「登録有形文化財」に登録されました。
この茨木別院のある北摂の地は、本願寺第八代蓮如上人が越前吉崎御坊を退去した後、丹波を経てこの「摂津」の地に入り、河内出口に居を構え、摂津富田に御坊を建立しました。
そして「念仏道の教化拠点」とされ、西国街道の要衝の地であり、古くから「真宗」にゆかりの深い地でありました。この背景の中に、慶長8年(1603年)東本願寺第十二代教如上人によって創建された別院です。
これもひとえに、念仏に生きられたご門徒の方々の篤い「崇教の念」によって相続・維持されてきた歴史があり、文字通り命を懸けて「念仏の教え」に生きられ、「念仏道」を信じてこられた先達の願いが込められたものである。そして一人ひとりが「念仏の歴史」に身を置いている事実を今、改めて認識させられるのである。
『三帰依文』に「仏法聞き難し、今すでに聞く」とありますが、煩悩によって「無明の闇」のこの私を照らし続けている願いが、形(荘厳)となって現れているのであろう。
今回、国の「登録有形文化財」に登録されたことを機縁に、北摂の「聞法道場」として、相続・護持されることを切に願うばかりである。南無阿弥陀佛(輪番)
Copyright© 茨木別院 Co.,Ltd. All Rights Reserved.