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2016/7多聞第一
この度、皆さまの御懇念によって真宗本廟(東本願寺)御影堂門の御修復が無事に完了いたしました。
京都の三大門(知恩院・南禅寺・東本願寺)といわれる程、その荘厳さは圧巻である。
 この御影堂門の楼上には、釈迦三尊像が安置されている。一般的に釈迦三尊といえば、釈迦如来像を中尊とし、その左右の両脇侍(きょうじ)として文殊菩薩と普賢菩薩が多い。しかし御影堂門の釈迦三尊は、釈迦如来・弥勒菩薩・阿難尊者である。これは浄土真宗において正依の経典であり、真実の教えである『大無量寿経』の会座が表現されている。
中でも「多聞第一」と言われた阿難尊者の合掌する姿がとても印象的である。
両堂(御影堂・阿弥陀堂)の御修復に始まり、壮大な規模や荘厳さだけに注目されがちですが、ここには全国のご門徒による懇ろなる志やご尽力が詰まっているのである。そのおかげさまの中で、いつの時代も「お念仏の教え」と共に、護持・相続されてきたことに頭が下がるばかりである。
これらの深い願いに触れる時、一層この私まで「お念仏の教え」が届いたことに感銘を受けるのである。次世代に向け、さらなる護持・相続を念頭に、心新たに聞法生活を歩み始めなければと、御影堂門の御修復に思いを馳せ、考えさせられたことでありました。南無阿弥陀佛(輪番)

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