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2017/9いのちの重さ(無量寿)
今年も甲子園の高校球児たちが熱戦を繰り広げている。毎試合、多くのドラマが起こり、一戦一戦、感動させられる。これには技術ではなく、「真剣さ」がこの感動を生み出すのであろう。
いつの時も「真剣さ」が一番大事であることが教えられる。
私自身、高校野球の選手宣誓にいつも胸が熱くなります。特に大会第95回目(平成25年)の帯広大谷高等学校の杉浦主将の宣誓を今でも鮮明に覚えています。
「今生きていること、すべてのいのちに生かされている重みをしっかりと受け止め、高校生らしく爽やかに、すがすがしいプレーをすることを誓います」という一節がありました。 この背景には、未曽有の東日本大震災が大きく影響しており、また宗祖親鸞聖人750回御遠忌の「今いのちがあなたを生きている」というテーマにうなづいた言葉であろう。

そして「すべてのいのち」によって生かされているこの私の「いのちの尊さ」に目覚めた純粋な言葉である。その連続無窮の深さを、今生かされている自分自身の「重さ」と受け止めていることが大事なことであろう。

昨今、「いのちの重さ(無量寿)」が見失われている時代に、人間の損得や都合だけでは量れない「いのちの重さ」を今一度考え直す時機が来ているのではなかろうか。 南無阿弥陀佛(輪番)

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