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2017/11報恩講
いよいよ報恩講の時節となり、当別院においても、11月14日から16日までの二昼夜の報恩講が勤まります。報恩講と言えば、やはり婦人会の皆さんによる「お斎」(別院においてはおぜんざい・お弁当)」が醍醐味である。 この「お斎」とは、報恩講やご法事などの仏事の際にいただく食事のことを指します。また「斎」には「慎み」という意味があり、つまり敬いの心をもって正しい食事をするという意義があるのです。 現代では独りで食事をする「孤食」や、家族で違った献立の食事をする「個食」など、様々な食生活の問題が指摘されています。また「いただきます」「ごちそうさま」の声が聞こえなくなり、食前食後に合掌する姿もあまり見受けられなくなりました…。 仏事を通して、私たちの「いのち」とは、数えきれない生き物や植物の「いのち」の上に成り立っていることに思いを馳せなければならない。決して世の中に「食べ物」というものが存在するのではなく、すべての生き物の尊い「いのち」をいただいているのが食事である。 だからこそ「いのち」の深さをいただくと共に、その痛みや尊さ、そして有難さを感じる中で、本当に人間が人間として育まれる「大切な場」となるのでしょう。 今一度「いのち」というものを深く考え直し、共に生かされていることを話し合う仏縁となることが正しい「お斎」の深い意義ではなかろうか。 南無阿弥陀佛(輪番)

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