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2015/11報恩講
茨木別院では11月14日から16日まで、親鸞聖人のご法事である「報恩講」が勤まります。
宗祖である親鸞聖人は、私たちと同じように人生に苦悩され、ひたむきに出家も在家も共なる道を求め、共に救われる道を歩まれた方である。 私たち真宗門徒は、宗祖の生涯に学ぶことを通して、人間としての課題を深めていくことである。誰とも代わることのできない私の苦悩なる人生を生きているが、その根底にある人間としての深い苦悩こそ共通課題である。
それは「人として生を受け、生きるとは一体何であるか」ということであろう。 宮城顗先生は、「『宗祖親鸞聖人』は過去の人ではなく、一人ひとりがこれから出遇ってゆく、未来の人なのであります」と表現されています。
私に先立ってお念仏の教えに生きられた親鸞聖人を過去の人とはせず、私にとっての「人間親鸞」として新たに出遇っていくことこそが、「報恩講」の大切な意義である。 つまり親鸞聖人の課題が、この私の人生の只中に、問いかけ、はたらきかけ、そこに親鸞聖人はこの私一人を待ってくださっているのである。
「共に求道者たらん」という促しのもと、教えに照らされ、師友に出遇うことが、私たち一人ひとりが親鸞聖人に出遇う機縁となるのであろう。。南無阿弥陀佛(輪番)

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