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2015/12荒れる小学生
昨今、「児童虐待」の話題が絶えない。確かに子育てに関する不安やストレスや、経済的な問題など、親子関係に大きな問題が起こっている。それと連動するかのように、小学校低学年の暴力行動が問題視され、「荒れる小学生」が社会的問題となっている。
この小学生の暴力行動が増えた原因については、感情を抑えることができずに暴言を吐く子、暴力以外の解決方法を知らずにキレてしまう子、親に構ってもらえず貧困を理由に欲しいものが手に入らずにグレる子などなど…
様々な原因・問題が指摘され、子どもたちのストレスが表面化している。
これらは決して他人事の問題ではなく、私たち一人ひとりが直面している問題である。大きな要因として、やはり核家族の問題であろう。それぞれの家庭が独立することにより、経済問題が生じる環境が生まれ、親子との触れ合いの時間の減少、いじめの問題など、さまざまなことが複雑に絡まり、負の連鎖となっていることは否めない。

また今の時代、スマホやSNSの影響により、人とのコミュニケーションが一方通行となり、関係性が欠如している結果であろう。目の前の人と出遇い直し、言葉を紡ぎ、自分の思い通りにならない世界と向き合っていくことが、今こそ家庭や地域、社会の中で求められている大切な課題ではないでしょうか。南無阿弥陀佛(輪番)

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